こんにちは。
非常にいい点に気が付きましたね。さすが打楽器奏者です。
普通の人なら気にとめない所に目を付けたトライアングルマンさんは
鋭い感覚と豊かな感性をお持ちです。そんな人は必ず上手になりますよ。
自分たちがよく見かけるスネアドラムは、胴の幅が薄いピッコロスネア、
そして5インチから6インチ半程度の普通のスネアです。
スネアも含めて、いわゆる「太鼓」と呼ばれる楽器は一般にドとかファ
などの「音程」があまり感じられません。と言うか、色んな調の音楽を
やるには一定の音程が感じられない方が良く、どんな調の曲にもとけ込む
様なドラム・サウンドが必要です(ティンパニは別です)
それには高音から低音まで、沢山の種類の音が出た方が良いとされて
います。
スネアの胴の深さが変わると沢山の種類の音から、一定の音域が強調される
様になります。
仮に胴の幅だけが違う、全く同じスネアを同じピッチに皮を張ったとすると
胴の幅が深い方が低音域が強調され、深みのある豊かな音になるでしょう。
同時に音量も上がり、残響は長くなります。
ただし、音の立ち上がりはやや丸くなり、スナッピーの反応も多少優しい
ものになります。
ヘビメタのドラマーが深胴スネアを好むのも、スネア自体がもつパワフルな
サウンドが彼らの音楽にぴったりだからです。
逆に浅い胴の場合、低音域が押さえられ明るい音になるでしょう。
残響は短く音量もややひかえめになりますが、音の立ち上がりは早く、
スナッピーの反応が早い、シャープな音色になると思います。
胴の非常に薄いピッコロスネアは、こういった特性を特に強調した楽器で
す。
明るく軽さのあるスネアサウンドが欲しいとき、行進曲やスピード感のある
ジャンルのドラムセットなどにもよく使われます。
昔のマーチング・スネアドラムは現在のものと違って、普通の木製スネア
ドラムが胴長になった様なつくりになっていました。
音量は大きく、皮を強く張っても音に深みがあり、屋外では音が細くなり
がちなドラムサウンドを、遠くまで音が飛ぶように考えられていました。
今のフィールド・ドラムと言われるものに似ています。
チューニングするときは胴の材質、胴の深さなど考え、スネアの個性を
引き出すようなチューニングにすると、楽器も良いサウンドで鳴って
くれます。
To:練習の鬼
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主題:
スネアの幅について