>>
1010遅くなりました。
今回は微妙なモンダイを含んでいますので、より
慎重に書いてみたいと思います。
>基礎ができていなければ曲は成り立ちませんよね…
かつて自分も、そう考えていた時期がありました。
でも基礎が全然叩けなくても、例えば自分の知り合いで
スネアのロールが全くできないジャズドラマーがいるのですが、
いつも人をゴキゲンにさせるドラミングを展開する人がいます。
その人はロールどころか、楽譜も全く読めません。
また逆に、基礎はバッチリでもヘタクソな打楽器奏者は山ほど
います。
確かに奏法は基礎の上に成り立つのですが、それと「音楽」を
する事は、別の事の様に思うのです。
>今は何をするときも、まずフォームを重視しながらやっています。
大切なことだと思います。ただフォームがいくら良くなっても
技術や音楽性が高まるわけではありません。
>曲の練習はあまりせず基礎練習の時間ばかりしてしまいます。
>おそらく個人練習時間の9/10は基礎です。
結論から言って「時間がもったいない」です。
自分ならもっと曲の練習をやります。これは「練習曲」も含みます。
>次々に演奏会が舞い込んでくるので、気にしすぎていると間に合わない気
が
>してきました…
もっともっと曲の練習に時間を向けてください。そして本番や合奏で
上手く行かなかった場合が「基礎」にあるとき、基礎を見つめ直せば
良いのです。
・・・これは中学・高校の打楽器奏者の方におすすめの方法です。
そうしないと3年間、あるいは6年間という時間は打楽器を習得する
のには、あまりにも時間が短いのです。
>また、基礎の種類は少しのものを重点的にするよりも
>様々な種類のものを取り込んでいくべきでしょうか?
種類を増やしてください。
また、基礎と基礎を組み合わせた「応用基礎」ももっとやってください。
考え方としては、
(1)
シングルパラディドル(RLRR・LRLL)に2つ打ちを加えた
ドラガディドル(RRLRR・LLRLL、最初の音をダブルにする)
とか、
(2)
16分音符の流れがあって、
RLRL・RLRL〜
アクセントを入れる
>LRL・>LRL〜
次に、アクセントをダブルに変える
RRLRL・RRLRL〜
アクセントを休符に変える
_LRL・_LRL〜
などです。次はアクセント位置を変え、(2)の最初に戻ります
このように、工夫すれば一つの練習でダブルストローク、
アクセント奏法、リズム打ち・・・など様々なことを練習
できます。
打楽器が上手な人は、みんな「練習の仕方」が上手です。
私たちの目的は「打楽器を叩く事」ではなく打楽器の演奏で
「音楽」をする事です。
「叩くこと」だけに気を取られず、その先にある「音楽」に
目を向けてください。