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318 ちゃこさん
私の指導教官は、よく次のようなことを言います。
「本当に頭のいい人は研究職になんか進まないよ」
これは「無能な人だけが残る」という意味ではなく、要領よくこなそうというのではなく、とにかく継続して努力を続けることが成功の秘訣だよ、ということが言いたかったとのこと。
研究を続けるにあたっては、基礎能力さえあれば、あとは続ける気力だけなんですよね。これは退学して後輩達を眺めるようになってはじめて実感できたことですね。いまだに彼らには資料調査や論文の構成などをしてあげることもあるのですが、正直「自分ならもっとこうだ」と思う部分、資料の読解についてもまだまだと感じることだってあります。でも彼らは、毎年しっかりと書き上げる努力を継続しているのです。残念ながら私にはこの努力が足りなかった(苦笑)
研究職というのは、良くも悪くもそれぞれが「お山の大将」ですから、まわりは気にする必要がないと思いますよ。
親や親戚に対しては、確かに難しい問題ではありますが、途中で止めてしまう方が「この何年間はなんだったの?」というあなたへの不信感を募らせてしまうのではないでしょうか?私の母がそうでした。
私の専攻の場合、自分のいた大学からも専攻過程がなくなってしまうほど人気のない分野で、将来性という部分でまるで期待できない状態だったので、私は踏ん切り付けてしまいましたが、ちゃこさんの場合、カウンセリングだけにとどまらず、いろんな場面で直接的に人の役に立てる分野なので、研究職だけではなく、専門職としても期待できると思います。このまま続けていても、損はしないと思いますよ。そのためには「継続して業績を残すこと」が一番の近道ではないかな?
働きながらと学ぶというのは可能です。社会人入学の制度も充実してきましたからね。でも、今、こうして研究に没頭できる環境なのですから、わざわざ半端な形に変えることはないと思います。教官達も社会人入学の大学院生にはほとんど期待してません。「○人在籍して×人に学位を授与した」という実績を出して予算を確保するために置いているだけ、と私の知る教官達は言ってます。実際働きながら継続して業績を残していくのは、これまで以上に大変なことです。現状揺らいでいるのであれば、こんな状態になれば辞めてしまうんじゃないかな?半端な状態に身を置くのであれば、すっぱり辞めてしまった方がいいのでは?と思います。
きつい物言いになってしまいましたが、途中で辞めてしまうことの方が、時間もお金も損失が大きいと思いますよ。