ミルコさん 初めまして、
青少年心理には関心があり、一男性の立場から、一言ご意見を差上げたいと書きこみました。 子供の教育の原点は家庭である事は私も同感です。 子供は家庭で学んだことを社会で試し、その結果(疑問や納得)から多くの事を学びとります。
確かに、数十年前の日本の社会には、道徳を基本にした、社会を支えていくといった考え方が有ったように思います。 これは世界に類を見ない、わが国独自の文化とも言われています。 つまり、社会全体が子供を見守り、家庭で不足している部分を補っていく考え方です。
この世界に類を見ない点とは、「宗教と道徳が乖離している文化」です。 他の国々は、「宗教から道徳を学ぶ」が基本となっておりますが、日本では、「社会生活から自然発生的に道徳を学ぶ」が原点であることです。 これは、ミルコさんのご意見に通じるものと考えます。
女性の社会進出や、高度成長期時代に家庭を疎かにした男性の事が良く論じられます。 しかし、戦後間もなく、又はそれ以前の日本は貧しく、父親や母親は生活の為に、朝早くから夜遅くまで働き詰であり、家庭を振返る時間は少なく、子供と接する時間も少なかったと考えます。
この様な状況下で、何故素晴らしい文化を支え続けられたのか、この点を論議する必要があると考えます。 たしかに、母親の愛情、社会の愛情に支えられた事が、ベースにある事は間違い無いと考えます。
愛情とは何でしょうか? 「モノは押した方向に動くが、心はそうとは限らない」と言う「物とは異なる感じ方
の世界」があります。
愛情を注ぐとは「子どもの心に劣等感を持たせず成功体験を味わう喜びを与える事」ではないのでしょうか。 子供と接する基本は「性善説」にあると考えます。
それは、社会事情や接する時間の長短、得る物の大小でもなければ、損得といった関数でもないように思います。 昔の方々は、生活の中からそのテクニック得ていたように感じます。
最近は「性悪説」に基づく行動や論議が多くなった様に感じますが、皆さん如何なものでしょうか?
最後に面白い伝達関数を紹介します。
B=f(p・E)
→behavior (ふるまい) =f(personality(性格)・Environment (精神面に影響を及ぼす環境) )
*人間の発言や行動は、本人の精神状態と環境の変化の掛算であり、常に動くと言う意味だそうです。 ある一定の考え方や、一側面からでは、理解できない難しさがありますね。
この世の中が、住みやすくなる事を切に願い、書きこんでみました。