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145 とまとさん
関西弁を見ると、ふっと親しみがわき、ご質問、ご依頼に
応えねば、と、気合がはいるというものです。
さて、まずはご質問の件ですが・・・
「なあ、お前もしかしてとまとさんなん?」と妻に聞けばしまい
なんですが、「せやで。えらい丁寧に教えてくれるねんね、掲示板
では」といわれても、また「誰なん、それ」といわれても、
あまりよろしくないので、調査未着手です。悪しからず、ご了承
ください。
次にご依頼の件ですが・・・
ごめんなさい。僕の話、落ちません。
えー、いいわけすると、ぼけよりつっこみタイプでして・・
でも、家族、なかでも妻を笑わせるのは好きです。
特に交際期間を含めると17年になる妻とはお互いのくせを
知り尽くしているだけに、笑わせてやると、「勝った・・」
という気になれますね。
僕は吉本新喜劇やドリフターズを見て育ったので、定番ネタ
の繰り返しが好きなんです。例えば「風船おじさん」ですと
子供がデパートなんかで風船をもういっこほしいなどと
ごね出すと、「あかんで。ようけもつと風船おじさんみたい
に飛んでいってまうで」といいます。
子供がテレビで渡り鳥の番組を見て、鳥って海を越えて飛んで
いくねんて、すごいなあというと、「ほんまやなー、けど、
風船でシベリア目指す人もすごいと思うけどな」といいます。
すると、横で笑いをこらえてる妻がいるというわけです。
こういうのはつぼにはまらないと笑えないのですが、定番ネタ
の恐ろしいところは、連発しているうちに定番になり、なったが
最後もうのがれられないというところです。
ネタの選定としてもっとも確実なのは妻がふってきた笑いで
つかわれた素材をもらうことです。なにしろ当の本人が喜んで
話したネタですからね。保育園の○田先生がこんなおもしろい
ことしてんで、という話を聞けば、似たシチュエイションで、
「〜〜すんねやろ、○田先生みたいに」といえば、まずは
安心です。
でも、これだととまとさんの参考にはならないと思われます
ので、もうちょっと考えてみます。
普段の話で笑わせようとするときの基本的な方向としては、
意外性を出すか、やっぱりそうきたかと安心感をもたせるか、
でしょうか。
例えば、子供というのは水溜りを見ると入りたがるもの
ですが、くつが汚れるからだめとしかった話で・・
甲「最近雨続きやからくつ洗ってもかわけへんやん。絶対くつ
汚したらあかんでってきつくゆうといてん」
乙「ほんでいうこときいたん?」
甲「うん、まあね」
乙「いや、えらいやん」
甲「うん・・けど、くつ脱いで水溜りにはいりやってん」
乙「よっぽど好きやねんなぁー」
甲「ほんで、そのままくつはきやってん・・やってられんわ」
これは意表をついた展開といえますが、この話を前提として
甲「うちの子悪いくせついてもて・・・さっき溝にボール
落としやってん。ちょい深いからしゃがんで手伸ばしても
とれへんねんやん。でな、溝に入って取ろうとしやってん
けどなあー・・・」
乙「くつ脱いだん?」
甲「そやねん。それも脱いだくつちゃんと揃えんねんで」
乙「しつけ行き届いてるやん」
となると、「ははは、やっぱりそうくるかー」という笑いに
なるというわけです。
意外性で勝負するときは、まえふりは丁寧に、聞き手の思考を
一定方向に導いた上で、それをひっくり返します。ひっくり
返した結論部分がうまくはまれば、なかなかの破壊力を期待
できるのではないかと思われます。
安心感でほのぼのするときは、ヒントをぽつぽつ投げかけて
早く聞き手がねたに気付くよう促します。で、気付いてくれた
ら「そやねん♪」と先に笑って、相手を否応無しに笑いに
誘い込むのです。
相手を共感させればけっこう無防備になるので笑わせることが
できると思います。
夫「おー、うまいやん、このカニ玉」
妻「そうお、たまたまや」(にっこり)
こんなくだらない駄洒落でさえも、ときと場合によっては
笑うことができるというのは、幸せなことでしょう。
とまとさんは明るくてほのぼのとした方だと推察しますので
にっこり笑顔で相手を無防備にしてしまうのがいいのでは
ないでしょうか。
ところで、ダンスしてはりますのん?
あ、うちの妻も胸が・・・いや、失礼。
魅力的なキャラを生かしてまわりを笑わしたってくださいね。