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34 まず、ぶんちゃんさんと旅人さんの考え方に賛成です。
2年前、私の知人のご主人が56歳で会社をリストラされ、将来を悲観して
か、山の中で首吊り自殺をされました。
奥さんの話によれば、新聞・テレビで自殺のニュースが出れば、「何故死ぬ
のか、自殺する者の気持ちが分からない。死ぬ気でやれば何でも出来るの
に」が、ご主人の口癖だったそうです。「家族や他人に、あれだけ言って
聞かせていた主人が何故自殺したのかわからない」と、嘆いてありまし
た。
そこで、ご主人の自殺から一つ言える事は、自殺が発作的であったにせよ、
死ぬ人の気持ちは死ぬ人にしか分からないという事です。
私は、自殺者が増え続ける現代社会の自殺を、別の視点から考えてみまし
た。
終戦後、昔は周りが貧乏で、貧しくとも皆なりふり構わず一生懸命に生きて
きたと思います。戦後のベビーブームに生まれた団塊の世代の方々は、多少
なりともそういう親の生き様を見ながら今日まで頑張ってこられたと思いま
す。
団塊の世代の幼少の時代は、親が万が一失業しても、物を買わない、食べ物
も贅沢をしないで、ある物で済ます。洋服も破れは、継ぎ接ぎして着る。
終戦後、十数年間はそれが当たり前の時代でありました。
ところが、高度経済成長により、生活が豊になり(心は必ずしも比例しな
い)、物が溢れ、皆中流意識を持ち、競争で欲しい物を手に入れた。
しかし、バブルが弾けて、入る物(お金)が入らなくなっても、一度味わっ
た生活レベルを落とせない。借金してでも今の生活を維持しようとする。
他人に遅れを取るまいと、無理をしてでも見栄を張る。
ここに悲劇が生まれるのではないでしょうか。
生きる価値観が、「貧しくても精一杯生きる」から、「金が生きる全て」に
変わったのではないかと思います。
自殺の原因の25%は、経済的理由だと言われます。この価値観を社会全体
で変えていけば自殺者も減少するのではないかと思います。
この価値観の違いについて、2〜3例をあげますと、戦争の時には自殺者が
少ないというデーターがあります。又、例えが相応しくないかもわかりませ
んが、殆ど収入のないホームレスの方が自殺したニュースを聞いた事があり
ません。上記2つで共通してる事は、目的が「生きること」であるからだと
思います。
ところが、現代社会は現代社会はどうでしょうか
他人よりもいい家に住みたい。
他人よりもいい車に乗りたい。
他人よりもいい洋服が着たい。
他人よりも‥‥‥‥‥‥‥‥。
それを全て満たす物は金ですよね。
恥ずかしながら、私もその一人かもわかりませんが‥‥‥‥。
こんな「金が全て」という大人達の生き様を、子供達はどのように見てるの
でしょうか?
話が、とんでもない方向に発展しそうですので、ここでストップします。