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60 みなさんのお言葉、肝に銘じてよませていただきました。
私の友人にリストカットがやめられない子がいて、男にふられるたびに手首
を切って大騒ぎ、でも本当に死ぬ気があるのか?裕福な家庭で育って何の不
満があるんだろうと、私には自殺する人の気持ちがわかりませんでした。
ところが、昨年、私自身、首をくくろうとしたんです。小さい頃から家庭環
境にいろいろ苦しみ、でもどんなときでも前向きにやってきたのですが、な
んだか夫婦仲がぐちゃぐちゃになり、子供の前でも取り乱すほどの精神的衰
弱になり、死んだ方が楽な気がしてしまったんです。一瞬の逃避願望でし
た。夜中に夫が気配に気づき、間一髪でしたが。
これもやはり、プライド、見栄だったのかと思います。逆境でも頑張れたけ
ど、妻としてプライドを傷つけられ、母としての自信も失い、人としてこれ
以上みっともないところを見せたくないっていうわがままだったと。
今は昔のように自分から死ぬなんて絶対にいけないとまた思っています。
それは、自殺した人の残された家族を知っているから。精神状態がまた変に
なりだすと、そのことを思い浮かべます。友人はお父さんを自殺でなくし、
幼い頃から、遺書もなく死んだ父親に、なぜ?という疑問を抱き続け、人
生、生きていく意味、家族の意味を全く見出せず、悪い道に足を入れてしま
ったのです。そこから浮かび上がるのに彼女がどれだけ苦労したか。それを
見た私に死ぬなんていう選択肢は絶対にあってはいけないと。
ニートや引きこもりもそうですが、なにかの支えが必要なんですよね。私に
は子供がいて、それで充分、これ以上望まないことにしました。
自分を必要としてくれる人が独りでもいればきっと生きていけるのに、今の
日本って必要だってことばで伝えることもめったにないなんだかさみしい世
の中なのかなと思います。