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57 旅人さんへ
近年、増加の傾向にある自殺の原因が、経済的理由である事に絞り込んで私
の感じた事を書き綴ったまでですが、私の考えにご理解頂き、又お褒めの言
葉を頂き、有難うございました。大変恐縮です。
自分の書いた内容を後で読み返して、自殺を減らす方法は、見栄やプライド
を捨て去る事であると、非常に無責任な結末で終わってることに気付き、反
省しています。
物心ついた頃から競争社会の中で育ってきた私達は、どうしても他人と比較
する習性が身についています。
長い年月をかけて見栄やプライドが生まれ、そのしがらみから中々抜け出せ
ません。
頭ではわかっていても、いざそれを実行するとなると非常に難しい事です。
勿論、競争が一方的に悪であると言ってる訳ではありません。
今日の発展があるのは、競争によって人間が英知を絞り、作り上げてきた産
物であると思います。
この経済的理由が原因の自殺増減の根源は、景気の動向と密接に関連してい
ると思います。
人間の命の尊さへの社会的教育をもう一度考え直すと同時に、政府は、失業
対策、雇用対策をテコ入れし、失業時の経済的不安を軽減する為に、失業手
当の受給期間を元に戻し、延長する。又、生活保護の受給要件の緩和など、
グローバルな視野に立ち検討する必要があると思います。
失業手当の受給期間の延長や生活保護の受給要件の緩和については、異論を
唱える方もあろうかと思います。要は、絶対に不正できない監査体制を強化
し、不正をした場合には、刑事事件として取り扱うなどの厳しい規制をすべ
きで、本当にそれを必要としてる人だけに適用すべきだと思います。
もし、政府が財政状の困難を出来ない理由にするならば、真っ先に今問題と
なっている議員宿舎の家賃も含めた見直し、政治活動費(5万円未満領収書
不要)の使途不明金、未だになくならない官僚の天下り制度、不公平な議員
年金、その他数え切れない税金の無駄遣い、これらの矛盾した特権を一刻も
早く廃止して、国民の生活向上を最優先した政治をとり行って欲しいと思い
ます。
毎日、1日平均90人の方々が、何らかの理由で尊い命を落としている現実
を、政府もしつかり認識し、美しい日本でなく、住みよい日本に変えて欲し
いと思います。