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72 トロさん
こんばんは。 ご家族本人でないと言ってしまえば、凄く冷たい人間のように思われてしまいますが、実の所、本心は「良かった」って思えてしまいますよね。
本で読んだ事があるんですが、
子供は親が思っているほど馬鹿じゃないそうです。 この馬鹿と言う表現は、親がウソで誤魔化したり、取り繕ったりしているのを見破る力がある。
理解できないだろうと思って説明をあやふやにしていると、内容を理解し様とする前に、そのあやふやにしようとしてる気持ちを読み取られてしまう事。
そして、このご兄弟の場合は、多分、弟さんに愛情が多く注がれている、不平等感を敏感にキャッチしてしまったのでしょうね。
ご本人ではない事を信じてちょっと不吉な内容のレスをします。
それは、不治の病に犯された幼い姉と弟の話です。
同じように、弟は姉の病気に付いてはなんの説明もされず、両親と病院通いをする姉を羨んでいました。
わんぱく盛りの弟は家の中で暴れ回る事を禁じられ、音の出るおもちゃの使用も制限されて、いじけてしまってました。
そんなある日に、とうとう姉の余命が宣告されてしまい、絶望のどん底で両親は、サナトリュームへの入所を希望したそうです。
生きている間、残された命の尊厳を守ろうと両親が選んだ道でした。
弟の生活も考えてあげなければならない、心の傷も最小限に押さえてあげなければならないと思った決断でした。
そして、入所審査をする為に、その家庭に訪れた女性のカウンセラーに出逢えたのでした。
子供を、兄弟を隔離してはいけません。
姉を隠してはいけません。 理解できないと勝手に判断をしてはいけません。 兄弟の血を信じて上げなければ行けません。 家族の絆を深めなければなりません。
そのカウンセラーの指示で両親がした事は、姉の病状を包み隠さず、幼い弟に分かり易く説明をして、更に、姉はあなた(弟)が姉の年齢になる頃には、姉ではなく天使になってしまっている事を教えて上げたそうです。
そして、両親は弟を信じて、兄弟の血を信じて、できるだけ二人の時間を作って上げるようにしたのだそうです。
すると、弟は姉の看病を手伝い、一緒に眠り、一緒にあそんでいたそうです。 言い争いもして、喧嘩もして兄弟でいられる時間を過ごせたそうです。
弟は言葉や知識ではなく、姉の姿を通して病気の恐さや看病の大変さ、そしてずっと一緒にはいられない運命をは自然に肌で感じ取ったのだそうです。
姉は弟に癒され、助けられて、喧嘩もして、おやつをの取り合いや、玩具の順番を決めたり、病気と闘う日常ではない、子供としての時間を過ごして、安らかな少女としての笑顔を残してこの世を去ったそうです。
残された両親と弟には、娘として、弟として、僅かだったけれどしっかりと家族として過ごして上げられた想い出が残ったそうです。
極端な悲しい例ですけど、兄弟の血、家族の絆を深く考えさせられるような、重く切ない本でした。
こんな経験などしたくもありませんが、かと言って全くの他人事として目を背けていて良いのかなって少しは、ほんの少しは思いました。
長々とすいません。 本の名前も作者も忘れてしまいました。